最近、音楽好きやスピリチュアルな話題が好きな人たちの間で「432Hz」という数字をよく耳にする。「432Hzは宇宙と調和する」「自然に優しい音」なんて言われることも多い。でも、本当にそんなに特別なものなのか?そもそも「宇宙の周波数」ってどういう意味なんだろう。ちょっと冷静に、432Hzの正体を探ってみる。
目次
そもそも432Hzって何?
432Hzというのは、音楽で使う「ラ(A)」の音の高さのこと。今の一般的な基準はA=440Hzだけど、432Hzはそれより少し低い。ほんのちょっとの違いだけど、実際に聴き比べると、432Hzの方がまろやかで柔らかい印象を受ける人が多い。
なぜ「宇宙の周波数」と呼ばれるの?
自然とのつながりを感じる説
432Hzは、自然界のリズムや振動と相性がいいと言われている。太陽の動きや人間の心拍、さらには水の結晶の形まで、432という数字やその倍数がいろんなところに現れる、という人もいる。
数字の神秘性
432という数字自体に意味があると考える人も多い。ピラミッドの寸法や、古代インドの神話、マヤ文明のカレンダーなど、歴史の中で432やその倍数が登場することから、「宇宙の法則と深く関係しているんじゃないか」と言われることも。
歴史的な背景
昔のヨーロッパやインドの音楽、あるいはチベットの仏教音楽などで、432Hzに近い音が使われていたという話もある。イタリアの作曲家ヴェルディも「A=432Hzが自然で美しい」と主張していたそうだ。
432Hzの音楽、本当にリラックスできる?
432Hzの音楽を聴くと「なんとなく落ち着く」「心が安らぐ」と感じる人は多い。ヨガや瞑想、ヒーリング音楽でもよく使われている。科学的な研究でも、432Hzの音楽がリラックス効果を高める可能性があるという結果が出ているものもある。
ただし、実際のところ「432Hzが絶対に良い」とは言い切れない。感じ方は人それぞれだし、音楽の癒し効果は周波数だけじゃなくて、テンポやリズム、使う楽器やメロディなど、いろんな要素が影響している。
440Hzと432Hzの違いって?
今の主流はA=440Hzだけど、432Hzにすると全体的に音がほんの少し低くなる。その分、柔らかく優しい雰囲気になると感じる人が多い。逆に440Hzは、シャキッとして現代的な印象。
結局、432Hzは宇宙の周波数なの?
「432Hzが宇宙の周波数」と言われるのは、数字の不思議さや歴史的なエピソード、そして何より聴いたときの心地よさが理由。でも、科学的に「これが宇宙と特別につながっている」と証明されたわけではない。
まとめ
432Hzの音楽に癒される人が多いのは確か。でも、それが「宇宙の周波数」かどうかは、正直なところ人それぞれの感じ方次第。自分が心地よいと感じる音楽を選ぶ、それが一番大事。もし432Hzの音楽が好きなら、どんどん聴いて楽しめばいい。それが自分にとっての「宇宙とつながる音」なのかもしれない。
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