ふだん何気なく過ごしていると、つい忘れてしまいがちだけど、目の前に広がる世界って実は自分の心が映し出されているもの。毎日いろんな人と会ったり、思いがけない出来事が起きたりするけれど、それをどう感じるか、どう受け止めるかは自分の考え方ひとつで大きく変わる。
たとえば、同じ出来事でも「きっと大丈夫」と思っている人と、「どうせうまくいかない」と思っている人とでは、感じ方も行動もまったく違ってくる。「自分にはできる」と信じていれば、自然と前向きな行動がとれるし、逆に「無理かも」と思っていたら、最初から諦めてしまうことも多い。
こうした心のクセは、心理学で「認知の歪み」とか「自己成就予言」と呼ばれている。つまり、自分が強く信じていることが、知らず知らずのうちに現実になっていくということ。
目次
思考が現実になる流れ
まず、頭に浮かんだ考えが感情を生む。「失敗したらどうしよう」と思えば不安になるし、「きっとうまくいく」と思えばワクワクしてくる。その感情が、次の行動を左右する。怖いと感じていれば一歩踏み出せないし、前向きな気持ちなら思い切ってチャレンジできる。
そして、実際に起こる結果がまた自分の考え方を強めていく。「やっぱりできた」という経験が増えれば自信になるし、「やっぱりダメだった」と思えばますます自信をなくしてしまう。こうして、心の中の思いが巡り巡って、現実をつくっていく。
心の持ち方を変えるには
もし今の自分の世界が、なんだかしっくりこない、もっと変えたいと思うなら、まずは自分の考え方を見直してみるのが大切。自分にかける言葉を少しだけ前向きにしてみたり、小さな「できた!」を積み重ねたり、気持ちが明るくなる人や場所を選んでみるのもいい。
それから、最近は瞑想やマインドフルネスも注目されている。頭の中を一度リセットして、今の自分の気持ちや考えを客観的に見つめ直す時間を持つことで、ネガティブな思い込みから少しずつ抜け出せるようになる。
おわりに
「世界は心の鏡」とよく言われるけれど、本当にその通り。自分の思いひとつで、見える景色も、手に入る現実も変わっていく。もし今の自分に納得できていないなら、まずは心の中の小さな一歩から始めてみてはどうだろう。少しずつでも考え方が変われば、きっと世界も変わっていく。
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