bitJPYをショートして利益を得る仕組みではbitJPYをブロックチェーンから借りた後、そのbitJPYをショートしてBTSを手に入れ、BTSの価値が上がったら、BTSを使ってbitJPYを買い戻すことで利益を出すという方法を紹介しました。
今回は、ブロックチェーンからbitJPYを借りるところまでは同じですが、別のやり方でBTSを増やす方法を解説していきます。
今回の方法というのは、ブロックチェーンからbitJPYを借りたら、市場で売ることなく保有すると言う手法です。
例を挙げます。
1. 120BTSを持っているとします。例えば、ブロックチェーンが提示しているFeed Priceが「0.04BTS/JPY」だとしたら、今の時点で120BTSは3000円相当のBTSを持っているということです。
2. 120BTSをブロックチェーンに預け、ブロックチェーンから1000円分のbitJPY(1000 bitJPY)を借りました。この時、ブロックチェーンに預ける担保の割合を3.00にしたので、3000分のBTSを預け、1000円分のbitJPYを借りたという意味になります。

3. 1000bitJPYをそのまま保有します。
4. 一ヶ月後、BTSの価値が14円/BTSまで下がり、マージンコールがヒットして、強制決済にあいました。預けた担保のうち、「71BTS」が消え、「49BTS」戻ってきました。つまり、この時点で「-71BTS」のキャピタルロスが確定してしまいました。
5. ここでポジションはクローズされましたが、あなたはまだ保有したままの1000bitJPYを持っています。
5. BTSの価格がさらに落ちるまで待ち、5円/BTSになった時に1000bitJPYを使って200BTSを買いました。
6. ウォレットの残高が「249BTS」になりました。最終的にはBTSの保有量が最初に比べて増えました。
この手法のポイント
bitJPYの供給量が多く、市場で容易に購入できる場合、わざわざbitJPYをブロックチェーンから借りなくても、BTSの価格が下落する前にbitJPYに変えておけば、BTSの価格が下落しきった後にbitJPYを使ってBTSを買い戻すことでBTSの保有量を増やすことができます。
ただ、bitJPYの供給量が少なく、市場で容易に購入できない状態の場合は、ブロックチェーンからbitJPYを借りてそのままキープする方法があります。ただ、その場合は、上記で解説したように、マージンコールが発動してキャピタルロスが確定してしまうリスクと、キャピタルロスが確定した直後に価格が急に反転してしまうという二つのリスクを乗り越える必要があります。
そうなってしまうと、ウォレットに「49BTS」と「1000bitJPY」を保有したまま、BTSの価値が上がり、BTSの保有量を増やすどころか、BTSの価値が上がってもほぼ恩恵を受けられないという状態になってしまいます。
つまり、この手法はマージンコールがヒットし、キャピタルロスが確定した後もBTSの価格が引き続き「大幅に」落ち込む時にだけ威力を発揮します。リスクは高めですが、BTSを増やす方法の一つになり得ます。