正直に言います。音楽アーティストやビートメイカーとしてデジタルの世界を生きる中で、私は「Web2は根本的に壊れている」と感じています。特に、私たちクリエイターにとっては。
目次
約束された自由、現実は…
SNSやストリーミングサービスが登場した当初、「誰でも音楽を発信できて、世界中に届けられる」という夢のような時代が来ると思いました。確かに、最初は革命的でした。でも、今の現実はどうでしょう?
かつて私たちをエンパワーメントしてくれたプラットフォームは、今や巨大なゲートキーパーとなり、経済的にも独立系クリエイターに厳しい仕組みになっています。
アルゴリズムの罠
Web2のプラットフォームでは、アルゴリズムが全てを支配しています。どの曲が聴かれ、どの動画がバズり、誰が埋もれるかを決めるのはAIです。
私は何時間もかけてビートを作り上げても、アルゴリズムのご機嫌を取らなければ、ほとんど誰にも届きません。結果として、クリエイティビティは抑え込まれ、「バズるため」「数字を稼ぐため」に流行を追いかけるしかなくなってしまう。音楽が「アート」から「コンテンツ」になってしまうのです。
ストリーミングの現実
お金の話もしましょう。ストリーミングサービスの再生単価はごくわずか。何百万回も再生されなければ、まともな収入になりません。プラットフォームが大半の利益を持っていき、実際に音楽を作っているアーティストやビートメイカーにはほんのわずかな分け前しかありません。
才能や独創性ではなく、規模が全て。これが今の「壊れた」仕組みです。
オーディエンスもデータも「自分のもの」じゃない
Web2の世界では、私たちは自分のファンやデータを所有していません。プラットフォームのルールが変われば、リーチは一瞬で消える。アカウントが凍結されたり、ハッキングされたら、積み上げてきたものが一夜で消えます。
結局、私たちは「借り物の土地」に城を建てているだけで、大家の気分次第で追い出されるリスクが常にあるのです。
もっと良い未来を求めて
じゃあ、どうすればいいのか?多くのアーティストが今、Web3や分散型プラットフォームに希望を見出しています。自分の作品を自分で所有し、収益も自分で管理し、ファンと直接つながれる世界。まだ完璧ではないけれど、少なくとも「より良い方向」へ向かっています。
最後に
Web2は私たちにツールを与えてくれたけれど、同時に壁も作りました。音楽アーティストやビートメイカーとして、今こそこの現状から抜け出し、「もっとクリエイターが主役になれる未来」を目指すべきだと思います。
私たちの音楽は、アルゴリズムや小銭のためだけにあるんじゃない。クリエイティビティ、オーナーシップ、コミュニティが大切にされる未来を、一緒に作っていきましょう。
同じように感じているアーティストの方、ぜひコメントやメッセージでつながりましょう。この議論をもっと広げていきたいです。
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