暗号資産取引所に多額の暗号資産を預けたままにしてはいけない理由

暗号資産のセキュリティ
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暗号通貨取引所に多額の暗号通貨を預けたままにしてはいけない理由

暗号通貨を購入したあと、そのまま取引所のウォレットに預けっぱなしにしている人は意外と多い。しかし、これは非常にリスクの高い行為だ。なぜなら、カウンターパーティ・リスクが常に存在するからだ。

カウンターパーティ・リスクとは何か

カウンターパーティ・リスクとは、取引の相手方が約束を守らない、もしくは守れなくなるリスクのこと。暗号通貨取引所の場合、預けた資産をきちんと管理し、必要な時に引き出せることを取引所に依存している。この依存自体がカウンターパーティ・リスクだ。

1. 取引所のハッキングリスク

暗号通貨取引所は常にハッカーの標的になっている。過去にはマウントゴックスやコインチェック、バイナンスなど大手取引所でさえハッキング被害を受けてきた。取引所がハッキングされれば、預けていた資産が一瞬で消える可能性がある。取引所のセキュリティ対策が万全とは限らない。

2. 取引所の倒産・破綻リスク

取引所は企業であり、経営が悪化すれば倒産することもある。倒産すれば、預けていた資産が返ってこないケースも少なくない。特に日本国外の取引所は法的な保護が弱く、資産回収はほぼ不可能になることも。

3. 資産のコントロール権がない

取引所のウォレットに資産を置いている状態は、実質的に取引所に資産を預けている状態。自分で秘密鍵を管理していないため、資産の最終的なコントロール権は取引所側にある。取引所がアカウントを凍結したり、出金制限をかけたりすれば、自由に資産を動かせなくなる。

4. プライバシーの問題

取引所はユーザー情報や取引履歴を保管している。もし取引所が情報漏洩を起こせば、個人情報や資産状況が外部に流出するリスクもある。

5. 法規制や国の介入リスク

各国の規制強化や政府の介入によって、突然出金ができなくなるケースもある。特に規制が不安定な国の取引所は注意が必要。

まとめ

暗号通貨は「自分の資産は自分で守る」ことが大原則。取引所はあくまで売買の場であり、長期間・多額の資産を預ける場所ではない。

暗号通貨は「自分の鍵、自分のコイン(Not your keys, not your coins)」という言葉がある。秘密鍵を自分で管理してこそ、本当の意味で資産をコントロールできる。購入後は速やかに自分のウォレット(ハードウェアウォレットやソフトウェアウォレット)に移すことが、資産を守る最善策となる。

暗号通貨取引所は便利だが、カウンターパーティ・リスクを常に意識する必要がある。資産を守るためには、自己管理を徹底しよう。

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