bitJPYをショートして利益を得る仕組み

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  • #14237
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    今回はbitJPYをショートすることで利益を得る仕組みについて解説していきます。

    1. 120BTS持っているとします。例えば、ブロックチェーンが提示しているFeed Priceが「0.04BTS/JPY」だとしたら、今の時点で120BTSは3000円相当のBTSを持っているということです。

    2. 120BTSをブロックチェーンに預け、ブロックチェーンから1000円分のbitJPY(1000 bitJPY)を借りました。この時、ブロックチェーンに預ける担保の割合を3.00にしたので、3000分のBTSを預け、1000円分のbitJPYを借りたという意味になります。

    3. BTS/JPY市場に行き、借りた1000bitJPYを全て使って、25円/BTSの値段でBTSを買います。(借りた1000bitJPYを0.04BTS/JPYの価格で売ると言い換えることもできるので、この行為自体がbitJPYをショートしていることになります。)

    4. すると、あなたは40BTS保有することになります。

    5. 1ヶ月後、BTSの価値が上がり、100円/BTSになったとします。

    6. 保有している40BTSを100円/BTSの値段で売りました。

    7. ウォレットの残高が4000bitJPYになりました。

    8. 手順2でブロックチェーンに借りた1000bitJPYをブロックチェーンに返却しました。

    9. ブロックチェーンが担保として預けた120BTSを返してくれました。

    10. あなたのウォレットの残高が「120BTS」と「3000bitJPY」になりました。トータルで「3000bitJPY」の利益が出ました。

    11. 他にも、手順6で40BTSを全て売らずに、10BTSだけ売り、1000bitJPYを手に入れ、その1000bitJPYをブロックチェーンに返却すれば、担保として預けた120BTSが返ってきて、手持ちの30BTSはそのまま利益としてキープすることができます。この場合、あなたのウォレットの残高は「150BTS」に増えています。

    まとめ

    bitJPYをブロックチェーンから借りて、借りたbitJPYを市場で売り、BTSの価値が上がれば、あなたにキャピタルゲインが発生することになります。

    BTSの価値が下がったらどうなるのか

    逆にBTSの価値が下がってしまい、ブロックチェーンが提示するFeed PriceがCall Priceにヒットしたら、マージンコールが発動(強制決済)することになり、ブロックチェーンが担保の120BTSを市場で売り、1000bitJPYを回収し、余ったBTSをあなたに返却することになります。

    この例で言えば、Call Priceは「0.069BTS/JPY」ですから、14.49円/BTSになったら、マージンコールが発動するということになります。担保の120BTSが14.49円/BTSが売れれば良いですが、それよりも下の値段で約定することもあり得ます。

    例えば、13.5円/BTSでしか売れない場合、1000bitJPYを市場から買い戻すのに74BTS掛かってしまいます。その場合、74BTSを使って1000bitJPYを買い戻し、ポジションがクローズされ、あなたには最終的には46BTSが返却されます。この場合担保だけを見るとキャピタルロスは「-74BTS」となります。ただ、bitJPYをショートした際に40BTSを手にしたので、最終的には「-34BTS」のキャピタルロスとなります。

    途中で担保の割合(コラテラルレシオと言います)を上げたり、下げたりすることができます。すると、マージンコールがヒットするFeed Price(Call Priceと言う)を任意に調整することができます。

    つまり、担保を増やせば、強制決済されるまでのCall Priceが遠くなり、担保を減らせば、強制決済されるまでのCall Priceが近くなるということです。

    これがbitJPYをショートして利益を出す仕組みとなります。

    #14250
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    厳密に言うと、マージンコールがヒットしたら、ブロックチェーンはあなたの担保として預けたBTSを使って市場からbitUSDを買い戻しますが、これは「short-squeeze protection price」までにおいての話です。(Maximum short squeeze ratioとも呼ばれています。)

    例えばshort-squeeze protection priceの設定が110%だったとしたら、ブロックチェーンはFeed Priceより10%以上高いbitUSDを買い戻すことはしません。(short-squeeze protection priceはBitShares Committeeが決めているので、投票により変わることがあります。)

    Feed Priceより上の価格で流動性があったとしたら、Feed Priceより上の価格10%以内の範囲内でbitUSDを買い戻し、マージンコールを受けた人のショートポジションをメンテナンス・マージンの必要額以上に戻そうとします。

    このshort-squeeze protection priceが存在することによって、bitJPYをショートする人はあまりにも高い値段でbitJPYの買い戻しをしないといけなくなる状態から守られることになります。

    ただ、Feed Priceより上の価格10%の範囲内の買い戻しではメンテナンス・マージンの要件を上回ることができない場合、残念ながらBlack-Swan Eventが発動します。

    Black Swan Eventとはどういうことかというと、bitJPY保有者がブロックチェーンによりbitJPYの一部を強制的に清算させられてしまうということです。

    以下でかなり極端な例を挙げます。

    Black Swan Eventの極端な例

    例えばAさんがBTSを預けて1000BitJPYを受け取り、(この1000BitJPYがBitShares内全体の供給量だったとします)、1000BitJPYを全てBさんに売り、その後BTSの価格が下がり、ブロックチェーンが市場からBitJPYを強制的に買い戻す必要性が出てきましたが、BさんはbitJPYを市場で売却する予定はなく、ウォレットに保管していたとします。

    すると、ブロックチェーンは市場でbitJPYを買い戻したくても買い戻せないので、ブロックチェーンはBさんが保有しているウォレットのbitJPYの中からAさんのショートポジションがマージンの要件を上回るために必要な額を強制的に清算しないといけなくなります。

    この場合、残念ながらBさんは保有しているbitJPYの一部を強制的にFeed Priceで清算(settlement)しなければならなくなってしまいます。つまり、BさんはbitJPYを売る予定がなかったとしても、ブロックチェーンにより強制清算させられ、Bさんのウォレットの中にあるBitUSDの一部がBTSに戻されることになります。

    この機能がないと、スマートコイン自体がBTSにより担保されているのにも関わらず、スマートコインの供給量が担保のBTSの価値より高くなり、ペッグが成り立たなくなってしまうからです。

    Black Swanは起きるのか

    Black Swan Eventのことを解説しましたが、bitJPYを持っていても大丈夫かと心配になったかと思います。

    簡単に言うと、起きないとは言い切れませんが、起きにくいと考えられます。

    上記の例はあくまでもbitJPYに関与している人が世界に二人しかいなくて、なおかつ自分ではない相手が全てのbitJPYを持っているという超極端な例です。実世界では、bitJPYに出入りしている人が常にいますので、世界にbitJPYに関与している人が二人しかいなくて、しかもbitJPY保有者がbitJPYを一切市場で売る気がないというパターンにはそうそう出会いません。

    そもそも、Black Swan Eventはコラテラルレシオ(担保の割合)が1.0以下に落ち込んでしまった場合に起きます。しかし、bitJPYをブロックチェーンから借りる時に、どんなに低く設定したとしてもコラテラルレシオは1.75以上にしないといけないわけですから、その時点で担保に余裕を持たせているわけです。

    例えコラテラルレシオが1.75になっただけでもマージンコールがヒットしてしまうので、bitJPYのショーターは少なくともコラテラルレシオを2.0以上に設定し、場合によっては3.0以上を保とうとするのが普通です。ですから、Black Swanになるまでには多くの余裕があるのです。

    それに、マージンコールが発生して、ブロックチェーンがbitJPYを買い戻す必要性が出てきたとしても、ブロックチェーンはshort squeeze ratioの範囲内で全て買えなかったとしても、「買い指値を入れて待つ機能」が付いているので、bitJPYを市場で売りたい人を待つことができるわけです。

    ブロックチェーンが買い指値を入れた場合、注文が黄色く表示されます。(下記の写真はbitUSDのものですが、bitJPYでも原理は同じです)

    #14256
    kariuser
    参加者

    <p>まずは、少額からBITJPYをボローして、買いを入れて見ました。約定しましたら、しばらく放置して、様子を見て見たいと思います。</p>

    #14257
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    <p>まずは、少額からBITJPYをボローして、買いを入れて見ました。約定しましたら、しばらく放置して、様子を見て見たいと思います。</p>

    bitJPYの供給量アップに貢献されていますね!グッドラック。

    #15631
    kariuser
    参加者

    いつもお世話になってます。潜入投資家です。

    bitUSDやbitCNYマーケットで「short-squeeze protection price」と「買い指値を入れて待つ機能」(この機能名前を知りたいです)の動作を確認するのに最適な相場環境になってますね。

    質問させていただきます。

    現在、添付ファイルのように買い指値を入れて待つ機能が発動して大量の買い注文が存在しているかと思います。

    現在のCNY_BTSマーケットでは、約1億BTS分のBTS売り注文(CNY買い注文)が約定されるまで価格が上がらず蓋をする状況という理解で合ってますでしょうか?

    このコラテラルと強制決済の仕組は、仮想通貨市場全体の下げ相場が反転したときにBTSの戻りが遅くなる原因にもなってると思います。

    反転時にバーゲンセール(他の市場より安く購入できる)が続くとも考えることが出来るということでしょうか?

    なにかしら見解をいただけると幸いです!

    #15633
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >> 「買い指値を入れて待つ機能」(この機能名前を知りたいです)

    特に名前は付いていないと思います。あくまでもブロックチェーンのbuybackアルゴリズムの一部ですので。

    >> 現在のCNY_BTSマーケットでは、約1億BTS分のBTS売り注文(CNY買い注文)が約定されるまで価格が上がらず蓋をする状況という理解で合ってますでしょうか?

    壁が蓋をしている間は上がりませんが、全部約定しなくてもメンテナンスマージン水準まで戻ったら黄色い注文は解消されますし、BitShares内でのアセット間アービトラージや他の取引所経由のアービトラージが同時に働いていますから、黄色い注文がずっと同じ場所に居座るとは限りませんし、何とも言えないです。

    >> このコラテラルと強制決済の仕組は、仮想通貨市場全体の下げ相場が反転したときにBTSの戻りが遅くなる原因にもなってると思います。反転時にバーゲンセール(他の市場より安く購入できる)が続くとも考えることが出来るということでしょうか?

    このポイントに関してはマーケットを見る人それぞれの主観が入りますので、何とも言えないですね。そこに勝機が見える投機家の方ならば、そこを狙ってみるのも良いかも知れませんよ。

    #15634
    kariuser
    参加者

    > 全部約定しなくてもメンテナンスマージン水準まで戻ったら黄色い注文は解消されますし

    実際の動作をよく見ておこうと思います。

    コラテラルでスマートコインを借りて、更にマージンコールに引っかかってようやく動作が理解できてきました。

    ありがとうございます。

    #15635
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >> 実際の動作をよく見ておこうと思います。

    そうですね。最終的にはどんなに大きく見える壁でも、BTSの価格が上がるのなら、アービトラージの力で壁は壊されていきます。

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