TheDailyDecryptの「Amanda Johnson」がSuperNETのコアチームメンバー「Tobias Schwarz」に直撃インタビューし、SuperNETについて様々な質問をしている動画がリリースされました。
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動画を通してプロジェクトの話を何回か聞きましたが、ちょっと聞いただけじゃよく分からないのが正直な感想。まずは、分かった範囲でメモっていきます。
動画を見て分かったのは:
1. SuperNETは元々NXTブロックチェーンの中から始まった
2. NXT全体との方向性の違いから、Jamesという人の意向でSuperNETはNXTから分離する(もしくはした)
3. SuperNET自体がブロックチェーン・ネットワークなのかというとそうではないらしい。SuperNETはpeer-to-peer protocolだが、どちらかというと、複数のブロックチェーン上に存在する仮想通貨を合体させようというプロジェクトらしい。
4. Blockchain.infoがBitcoinのcentralized walletだとすると、SuperNETは仮想通貨のdecentralized walletのような役割を果たす。
5. Decentralized walletをどのように達成しているかというと、Multigateway(Distributed multisignature host)という技術を使っている。複数のサーバーを用意してその複数のサーバーがお互いにキーをシェアしているため、一つのサーバーが単体で力を持つことができないと。Multigatewayの中にBitcoinを送ると、Multigatewayがその情報をシェアし、NXT Assetがもらえる。NXT Assetにすれば、ネットワーク内で送受信できる。
6. SuperNETは一つのプロジェクトではなく複数のプロジェクトの集合体。
7. SuperNETには現在Decentralized Exchangeの機能はないらしい。JamesいわくDecentralized exchangeの搭載はプロジェクトとして存在するらしい。
8. SuperNETの最新情報を手に入れるにはSuperNETのSlackに行くと良い。
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なるほど、なるほど。動画の中から拾ったこれらの情報を一旦私の頭の中に取り込み、消化し、私なりの解釈でアウトプットするとこんな感じになります。
「SuperNETがしたいことは、複数の仮想通貨を独自なdecentralizedな方法で送受信できるウォレットとして成熟させたい。さらにはdecentralized exchangeを取り付け、内部完結型で仮想通貨間の取引を実現させたい。」こんな感じかな。
上記5番の「Multigatewayの中にBitcoinを送ると、Multigatewayがその情報をシェアし、NXT Assetがもらえる。NXT Assetにすれば、ネットワーク内で送受信できる」というポイントなんだけれど、この話を現時点のBitSharesの技術に照らし合わせると、OpenledgerにリアルBitcoinを送るとOpenledgerは自分にOPEN.BTCを送ってくれて、そのOPEN.BTCを送りたい人に送り、そのOPEN.BTCを受け取った人はOPEN.BTCをOpenledgerに持っていけばOpenledgerがそれを「リアルbitcoin」に戻してくれるわけだから、BitSharesの世界ではリアルBitcoinのブロックチェーンを一回も経由せずにビットコインを送受信するウォレットの技術は既に実現していると言えますね。だからSuperNETがやりたいことは既にBitSharesではできてしまうと。
ただ、ここでのポイントとしてはSuperNETではBitSharesの「OPEN.BTC」に当たるアセットをサーバーレベルでマルチシグ化することで実現しているため、BitSharesのように単体のゲートウェイが力を持つことはないと。それは良いアイデアかもね。BitSharesもそのアイデア、パクれば良いと思ったさ。