ビートメイカーって、どうしても「裏方」的な立ち位置になりがち。でも、ただトラック作ってるだけじゃ、なかなか「ラッパーが本当に乗りやすいビート」ってのは見えてこない。
逆に言えば、自分でちょっとでもラップやってみると、世界が変わる。
目次
BPMの感覚がリアルになる
作ってる時は「このBPMが気持ちいいだろう」と思ってたものが、実際にラップ乗せると「うわ、速すぎ」「遅くてノれない」ってなること、めちゃくちゃある。
数字の話じゃなくて、「走る」「もたる」みたいな感覚が掴めてくる。
自分の口でリズムに乗ってみると、ハットの位置やキックのタイミングがめちゃくちゃ気になってくる。逆に、それがいいビートの指標にもなる。
音数の多さに気づく
トラックだけ聴いて「かっこいい!」って思ってたのに、自分でラップしてみると「いや、これ音多すぎて言葉がハマらない…」ってなることもあるある。
空白の大事さって、リリック乗せてみないとわからない。ビートに“呼吸”を与える感覚、ラッパー目線で初めて見えてくる。
ラッパーとの会話がスムーズになる
自分でもラップやってると、ラッパーとの制作が圧倒的にやりやすくなる。「もうちょっとスネア後ろに」とか「ここ抜いてくれると入りやすい」とか、言葉のやりとりが現場レベルでできるようになる。
「ノレる・ノレない」って、理屈じゃないところあるから、実感があるかないかで全然違う。
結論:ビートメイカーこそマイクを握れ
ビートメイカーにバトル出ろとか曲出せという話ではない。部屋で一人、フリースタイルでもリリック読み上げるだけでもいい。
とにかく、「ラッパーの立場でビートを感じる」って体験が、ビートメイクの質を上げてくれる。
自分のビートにラップして、いけてると思えたら、それはもう「乗りやすい」ということ。
机上の空論じゃなく、ラッパー目線で作る。これが良いビートの近道。
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