Kendrixの最新アップデート概要

音楽日記
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Kendrix(ケンドリックス)は、音楽クリエイター向けの楽曲情報管理・権利証明システムです。2025年4月に大きなアップデートが実施され、主に以下の点が変更・強化された。

主なアップデート内容(2025年4月)

  • ブロックチェーン基盤の移行
    • これまでKendrix独自のプライベートブロックチェーンを利用していた存在証明機能が、ソニーグループの開発するパブリックチェーン「Soneium(ソニューム)」へ移行した。
    • Soneiumはイーサリアムレイヤー2ソリューションで、より高い耐改ざん性と拡張性を持ち、データの信頼性が大きく向上している。
  • 信頼性と機能拡張性の向上
    • パブリックチェーンへの移行により、運営者によるデータ改ざんが事実上不可能となり、存在証明機能の信頼性がさらに高まった。
    • Soneiumのビジョンに基づき、クリエイターの権利保護や二次利用促進、ファンコミュニティとのエンゲージメント強化など、今後の機能拡張も期待されている。
  • 既存ユーザーへの対応
    • 既存ユーザーは2025年9月30日までに新しい「利用規約」と「個人情報の利用目的」に同意する必要がある。これに同意しない場合、従来のブロックチェーン上の存在証明は削除される。

これまでの主なアップデート

  • 2024年12月:楽曲お披露目ページ・クリエイタープロフィール機能追加
    • 登録楽曲の情報や著作者情報をまとめて公開できる「楽曲お披露目ページ」や、活動名義ごとにプロフィールを公開できる「クリエイタープロフィール」機能が追加された。
  • 2023年2月:共同著作者・編曲者登録、JASRAC作品届提出機能追加
    • 共同著作者や編曲者の登録が可能になり、JASRACへの作品届もオンラインで提出できるようになった(ビジネス+アカウント限定)。
  • 音楽解析機能の追加
    • ACRCloudと連携したメロディー解析やフィンガープリント解析などの音楽解析機能がα版として実装されている。

アカウント種別と機能比較

アカウント種別ブロックチェーン登録存在証明ページJASRAC作品提出著作権管理・使用料受取音源ダウンロード期間音楽解析件数/月利用料金
ベーシック××14日間4件無料
ビジネス(本人認証)××60日間10件無料
ビジネス+(信託契約)180日間16件無料

今後の展望

  • Soneiumとの連携による新機能・サービスの実装が予定されており、音楽クリエイターの活動支援がさらに強化される見込みだ。
  • JASRAC以外のサービスとの連携や、さらなる機能追加も検討されている。

まとめ
Kendrixの2025年4月のアップデートでは、存在証明機能のブロックチェーン基盤をSoneiumへ移行し、信頼性と拡張性が大幅に向上した。これにより、今後はクリエイターの権利保護やプロモーション支援の幅が広がることが期待されている。

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