Rarible(ラリブル)は、ブロックチェーンを基盤としたマルチチェーン対応のNFTマーケットプレイスおよびプラットフォームで、ユーザーがNFT(非代替性トークン)を作成、購入、販売できるサービスです。2019年に設立され、デジタルアーティスト、コレクター、暗号資産愛好家の間で注目を集めています。以下はRaribleの主な特徴と機能についての概要です。
主な特徴
- NFTの作成と取引
Raribleでは、ユーザーが独自のNFTを発行(ミント)し、デジタルアート、写真、仮想土地などの資産を取引できます。対応するブロックチェーンにはEthereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)、Tezos(テゾス)、Solana(ソラナ)、Immutable X(イミュータブルX)などがあります。 - 分散型プラットフォーム
Raribleは分散型自律組織(DAO)への移行を目指しており、RARIガバナンストークンを通じてコミュニティによる運営が行われます。 - ロイヤリティ機能
クリエイターは初回販売だけでなく、その後の再販でもロイヤリティ収入を得ることができます。 - 使いやすさ
MetamaskやCoinbase Walletなどの暗号資産ウォレットを使用するだけで簡単に利用開始できます。また、一部の固定価格NFT購入ではクレジットカード決済も可能です。
RARIトークン
- RARIはRaribleのネイティブERC-20ガバナンストークンであり、プラットフォーム上の意思決定プロセスに参加したり、アクティブなユーザーへの報酬として提供されたりします。総供給量は2,500万枚に制限されています。
Raribleプロトコル
- Raribleプロトコルはオープンソースのツールセットであり、Rarible.comや他のコミュニティマーケットプレイスを支える基盤です。これには以下が含まれます:
- ブロックチェーン全体のNFTデータを収集するインデクサー
- マーケットプレイス間で流動性を共有するオーダーブック
- 専門的なブロックチェーン知識なしでNFTアプリケーションを構築できるSDK
手数料
- Raribleは購入者と販売者双方に対して1%の取引手数料を課します。また、ブロックチェーン取引に必要なネットワーク手数料(ガス代)は別途かかりますが、これはRaribleには直接関係しません。
メリット
- マルチチェーン対応によりアクセス性が向上
- ミント時にガス代が不要で、購入者にコスト転嫁可能
- 初心者にも使いやすい設計
- OpenSeaなど他プラットフォームとの統合により視認性が向上
課題
- OpenSeaなど競合プラットフォームとの激しい競争
- 一部競合他社と比較して対応暗号通貨が限定的
Raribleは分散化やクリエイターへのロイヤリティ重視、使いやすさを追求しながら、NFTエコシステム内で重要な役割を果たし続けています。
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