2024年4月1日よりGoogleのreCAPTCHAが有料化され、無料利用枠が大幅に縮小されました。この変更により、個人ユーザーや小規模サイト運営者には大きな影響が出ています。これを機に、私はWordPressのお問い合わせフォームプラグイン「Contact Form 7」において、スパム対策として使用していたreCAPTCHAを「hCaptcha」へ移行することを決めました。以下、その理由と設定手順をご紹介します。
目次
なぜhCaptchaを選んだのか?
- コスト面でのメリット
- hCaptchaは無料で利用可能(商用利用も含む)。
- 必要に応じて有料プランへ移行できる柔軟性があります。
- プライバシー保護
- Google reCAPTCHAと異なり、ユーザーのデータ収集が少なく、GDPRやCCPAなどのプライバシー規制に適合しています。
- WordPressとの連携が簡単
- 「hCaptcha for WordPress」という専用プラグインを使うことで、Contact Form 7との統合がスムーズに行えます。
hCaptchaとContact Form 7の統合手順
以下は、hCaptchaをContact Form 7で利用するための具体的な手順です。
1. hCaptchaアカウント作成
- hCaptcha公式サイト(https://www.hcaptcha.com)でアカウントを作成します。
- サイトキーとシークレットキーを取得します。
- サイトキー:各サイトごとに生成されるキー。
- シークレットキー:アカウントごとに一つだけ生成されるキー。
2. hCaptcha for WordPressプラグインのインストール
- WordPress管理画面から「hCaptcha for WordPress」を検索し、インストールして有効化します。
3. プラグイン設定
- プラグインの設定画面で、取得したサイトキーとシークレットキーを入力します。
- 「Integrations」タブで「Contact Form 7」の統合を有効化します。
- 「Form Auto-Add」と「Form Embed」にチェックを入れることで、自動的にフォームにhCaptchaが追加されます。
4. 動作確認
- Contact Form 7で作成したお問い合わせフォームを開き、hCaptchaが正しく表示されているか確認します。
- 必要に応じてフォームデザインや配置を調整します。
導入後の感想
実際に導入してみたところ、設定は非常に簡単でスムーズでした。特にContact Form 7側ではほとんど手間がかからず、プラグイン設定だけで完了しました。また、hCaptchaはユーザー体験を損なわないシンプルな認証方法を提供しており、訪問者にも優しい印象です。
まとめ
Google reCAPTCHAの有料化は多くのサイト運営者にとって悩ましい問題ですが、hCaptchaはその代替として非常に優れた選択肢です。コスト削減やプライバシー保護を重視する方には特におすすめです。今後も運用状況を見ながら最適化していきたいと思います。
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