AcoustID

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AcoustID(アコースティックID)は、音楽ファイルの「音響指紋(フィンガープリント)」を使って、その楽曲を自動的に識別するためのオープンなウェブサービスです。これにより、ファイル名やタグ情報が一切なくても、曲自体の音の特徴から楽曲のメタデータ(タイトル、アーティスト名など)を取得できます。

主なポイントは以下の通りです。

  • 仕組み:
    • 音楽ファイルから「Chromaprint」と呼ばれるアルゴリズムで音響指紋を抽出します。
    • この指紋をAcoustIDの巨大なデータベースで検索することで、その曲の正体(曲名やアーティスト、アルバムなど)を特定します。
  • 用途:
    • MusicBrainz Picardなどの音楽管理ソフトで、タグ付けや整理、重複ファイルの検出に利用されています。
    • ファイルにタグ情報が全くなくても、「スキャン」機能で自動的に情報を取得することができます。
  • 特徴:
    • オープンソースとして提供されており、商用利用でなければ無料で使用可能です。
    • MusicBrainzという無料の音楽データベースと連携し、高品質なメタデータを獲得可能です。
    • タグやファイル名の一致にたよらず、音の情報だけで楽曲を特定できる技術です。
  • 限界:
    • AcoustIDのデータベースにその曲の情報が登録されていない場合は特定できません。
    • 極端に短い曲などは識別が難しいとされています。

要するに、AcoustIDは「音そのもの」から曲の正体を探し出せる技術とデータベースで、主に音楽ファイルの自動整理やメタデータ補完に使われているオープンなサービスです。

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