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AIスクレイピングが怖くてコンテンツを隠すって、本当にそれでいいの?

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最近、インディーウェブ界隈でよく見かける現象がある。AIにコンテンツをスクレイピングされるのが怖くて、ログインやメール登録の壁を作る人たちが増えているのだ。でも、これって本当に正しい戦略なんだろうか?

ネットに公開したものは見られるためにある

考えてみてほしい。ウェブにコンテンツを公開するのは、それを消費してもらうためだ。AIが読み取ることを恐れてアクセス制限をかけるなんて、自分で自分の足を撃っているようなものじゃないか。

パブリックコンテンツの素晴らしさは、誰が偶然見つけてくれるかわからないところにある。思いもよらない人があなたの作品に共感してくれたり、予想外のフィードバックをもらえたりする。ゲートを設けてしまうと、そういう偶然の出会いを全て殺してしまうことになる。

ファンが先、お金は後

これはビジネスの基本中の基本だ。「ファンファースト、マネタイゼーションセカンド」これは理由があって黄金律と呼ばれている。

なぜファンが先なのか? 簡単な話だ。本当のファンは単なる顧客ではない。あなたが作り出している価値を本当に理解してくれて、勝手に口コミで広めてくれる存在だ。こういう人たちがコミュニティの基盤となり、最終的には収益にもつながっていく。

逆に最初からお金のことを考えてアクセス制限をかけてしまうと、潜在的なファンに対して「あっち行け」と言っているようなものだ。特に個人クリエイターにとって、これは大きな機会損失になる。

メールアドレスの現実をチェックしよう

ここで現実的な話をしよう。自分が読者の立場になって考えてみてほしい。よく知らない小規模クリエイターにメールアドレスを渡すだろうか?

正直なところ、そのコンテンツが本当に素晴らしくない限り、ほとんどの人は渡さないだろう。特に無名のクリエイターの場合、「この人のニュースレターって本当に価値あるの?」とか「スパムメールを送ってこないかな?」という不安が先に立つ。

メールボックスは個人的な領域だ。そこに入る許可を与えるのは、SNSでフォローするよりもずっと重い決断だ。本当に重みがある行為なのだ。

つまり、メール登録を必須にした瞬間、潜在的な読者の大部分を失うことになる。素晴らしいコンテンツを作っても、それを読むべき人たちに届かないという本末転倒な状況に陥ってしまう。

AIと仲良くやっていこう

確かにAIスクレイピングは新しい課題だが、そんなにパニックになる必要があるだろうか? AIがあなたのコンテンツから学習することで、間接的により多くの人にリーチできるかもしれない。それは必ずしも悪いことではない。

重要なのは、AIには複製できない人間らしさを保ち続けることだ。個人的な体験談、独自の視点、感情的な洞察——そこにこそ本当の差別化がある。

オープンでいることの価値

コンテンツをオープンにしていると、素晴らしいことが起こる。全く違う分野から予想外の反応が返ってきたり、ランダムなコラボレーションが生まれたり、想像もしなかった人からコンタクトがあったりする。ゲートの向こうに隠れていては、こういうことは絶対に起こらない。

インディーウェブは本来、こういうオープンな情報交換のためにあったはずだ。AIがパーティーに現れたからといって、守備的になる必要はない。変化を受け入れて、自分らしくあり続ければ、長期的にはきっとうまくいくはずだ。

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