Mastodonで投稿を完全に削除することは、その分散型の仕組み上、必ずしも保証されているわけではない。以下に詳細を説明する。
目次
削除の仕組み
投稿(トゥート)を削除すると、所属しているインスタンスから他のインスタンスに削除リクエストが送信される。他のインスタンスがそのリクエストを受け入れることで、投稿が削除される仕組み。
制約と問題点
- 削除リクエストの拒否
一部のインスタンスは削除リクエストを無視したり、処理に失敗する場合がある。そのため、投稿が残る可能性がある。 - キャッシュやコピー
他のユーザーが投稿をキャッシュしたり、ブースト(共有)したり、コピーした場合、それらは削除リクエストでは消えない。 - 公開範囲の変更不可
Mastodonでは投稿ごとに公開範囲を設定するが、一度公開された投稿の範囲を後から変更することはできない。
対策とベストプラクティス
- 自動削除機能
Mastodonには古い投稿を自動的に削除する機能がある。「ユーザー設定」から有効化可能。ただし、この機能も他のインスタンスで完全に反映されるとは限らない。 - 手動削除
APIやスクリプトを使用して過去投稿を一括削除する方法もある。Rubyなどでスクリプトを実行し、API経由で削除する手法が一般的。ただし、API制限により時間がかかる場合がある。 - 慎重な投稿
インターネット上に投稿した内容は永続的に残る可能性があると考え、慎重に情報を発信することが重要。
Mastodonの分散型SNSという特性上、完全な削除は難しい場合がある。この点を理解した上で利用することが求められる。
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