Suno 4.5+ プレイリスト機能がもたらす「ガチャ感」

Suno
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Suno 4.5+ プレイリスト機能の登場

AI音楽生成ツールSuno 4.5+に新たに追加されたプレイリスト機能。これによって「自分の楽曲からプレイリストを選び、その音楽性で新曲を形作る」ことが可能になった。従来のテキスト指示やパラメータ調整に加え、ユーザー自身の音楽的資産がAI生成に強く反映されるよう進化した。

カバーソング制作で増す不確実性

だが、この強力なパーソナライズは、とりわけカバー曲制作に予測できない側面をもたらす。従来は、Advanced Options(ウィアードネス、スタイル影響、オーディオ影響)の設定で、アップロードした音源の要素をどの程度曲に取り込むか細かくコントロールできた。少なくとも理論上は、リファレンス曲からどの部分をAIが抽出するかを予測しやすかった。

今やプレイリストを用いることで、影響源がもう一階層増えた。カバー曲を含むプレイリストをアップロードした場合、Advanced Options以外の部分でどれだけプレイリストが出力に影響するかが読めなくなる。メロディやアレンジ、音色といった楽曲要素のどこが現れるのか、その配分が分かりづらい。

ペルソナ追加でガチャ感が最高潮に

ここにPersona設定まで加えると、影響要素はさらに増大する。生成結果が自ら意図した形から離れていく確率が高まり、「これぞAI音楽生成のガチャ体験」と言いたくなる。

偶然性と創造力のスリル

Sunoの面白さは、まさにこのコントロールできなさにある。クリエイターの意図やスタイルを極限まで反映できる一方、パラメータをいじるたびに予想外の化学反応が起きる。「こうすればこうなる」という段階を越え、どんな音楽が出てくるかのワクワク感を楽しむツールになってきた。

バシッと狙った曲を出したい時にはややもどかしいが、偶然の産物や新たな閃きを求めるタイプなら、これほど刺激的な環境はない。

Suno 4.5+のプレイリスト機能は、音楽制作を「ガチャを回す」体験へと進化させた。予測不能というスパイスをどう受け止めるか、その手応えをぜひ体感してほしい。

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