どれだけバウンスするビートを作っても、ミキシングが悪ければ意味がない。
リスナーには届かない。アーティストにも選ばれない。つまり、聞かれない。これが現実。
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音が悪いだけでスキップされる時代
今は誰もが一瞬で判断する。イントロのキック、808、ハットの音像。そこがしょぼければ、次の曲へ飛ばされる。中身を聞かれる前に判断されるのが普通。どんなにクールな構成でも、音が整っていないだけで“なし”とされる。
これはもはや音楽の問題じゃなく、情報の取捨選択に関する話。YouTube、TikTok、Spotify…情報過多の中で「音が悪い」は即アウト。せっかくの良いビートも、耳に届く前に消えていく。機会損失以外のなにものでもない。
ミキシングは「最後」じゃない、「最初」から始める意識
ありがちなのが「とりあえずビート作って、後でミックスしよう」という流れ。でも、これは遠回り。
音の設計を意識せず積み上げたトラックは、後からどれだけEQやコンプでいじっても限界がある。だから最初からミキシング的な思考を持ってビルドする。音色選び、配置、スペースの確保。これもすでにミキシングの一部。
上手いビートメイカーは、同時に上手いミキサー
かっこいいビートを作る人は、必ずと言っていいほどミキシングにも精通している。
レベル感、定位、ダイナミクス、空間の使い方。それらが無意識レベルで組み込まれている。
逆に、ミキシングを無視して「ビートだけはいい」なんてことはほぼ無い。
音で損しないために、毎回アップデート
機材がどうとか、プラグインがどうとかは正直そこまで重要じゃない。
今ある環境でベストを尽くす姿勢。少しでも良い音に近づける試行錯誤。その積み重ねが最終的な武器になる。
「聞かれる音」になっているか。
「選ばれるビート」になっているか。
その答えは、ミキシングにある。
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