目次
はじめに
Sunoで音楽制作をしていると、避けて通れないジレンマに直面する。それは、過去にv3.5時代で作った曲を、最新バージョンで作り直すべきか?という問題だ。
Cover機能などを使えば、音質を簡単にアップグレードすることもでき、魅力的に聞こえるかもしれない。ただ、その沼にハマり始めると、果てしない作業の繰り返しになってしまう。今日は、そんな悩みと付き合っていくという話をしていく。
アップグレードしたくなる誘惑
Sunoはバージョンが進むごとに、音質・ボーカルの表現力・楽曲の完成度が大きく向上していく。そのため、過去に作った曲が、今聴くとどこか物足りなく感じてしまうのは自然なことだ。
それに加えて、Cover機能という強力な便利ツールがあることで、「もう一度、あの曲を最新の音で作ってみたら?」という誘惑が強くなる。実際、リビルドされた曲は見違えるほどクオリティが上がることも多く、達成感も大きい。
Cover機能という魔法、そして呪い
Cover機能は確かに素晴らしいツールだ。以前作った音源を新しいモデルで再生成することで、まるでリマスターされたかのような綺麗な音に仕上がる。しかし問題はここからだ。
- どの曲を作り直すか、線引きが難しい
- やり出すと過去のすべてが気になってしまう
- 新しい曲を作る余裕がなくなる
つまり、「もっと良くできる」「もう少しだけ」の連続で、気づけば『リビルド地獄』に陥ってしまうのだ。
アップデートのたびに迫られる決断
Sunoのアップデートは時に劇的だ。ノイズ感の排除、ボーカルの安定性、ジャンルごとの精度の向上など、アップグレードのたびに「今こそ昔のあの曲をやり直すチャンスだ」と思ってしまう。
でも、それをやる度に「完成」の定義が変わり、終わりが見えなくなってしまうのが大きな問題だ。
創作と改善のバランス感覚
もちろん、クオリティを追求するのは素晴らしいことだ。ミックスやEQ、ボーカルのバランスなど、音楽制作の細かさを追求する楽しさもある。ただ、過去曲のリビルドばかりに時間を使っていると、本来一番大事な「創作」が疎かになってしまうことも。
以下のような考え方でバランスを取るのがコツかもしれない:
- 「リメイクすべき曲」と「そのままでいい曲」の線引きをする
- 過去の作品は、その時点の自分の表現の記録として残す
- 新しいバージョンは、新しい音楽のために使う意識を持つ
おわりに
SunoというAI音楽ツールは日々進化し、私たちはその進歩から大きな恩恵を受けている。でも、その進歩に追いつこうとするあまり、無限のリメイク地獄に陥る人もいるかもしれない。
過去の曲を完璧に仕上げようとこだわるのは時として大切だが、本当に価値あるのは「次の新しい曲を作ること」じゃないかと思うのだ。
進化を楽しみながら、過去と未来とのバランス感覚を忘れずに。創作を、もっと自由に。ね。
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