FinderはMacユーザーにとって重要なファイル管理ツールだが、時折動作が遅くなることがある。例えば、ブラウザからのファイル保存、Finderを介したファイルアップロード、ゴミ箱への移動などで「虹色のホイール」が表示され、システムがほぼフリーズすることもある。このような問題を解決するために試した手順を以下にまとめた。
目次
試した方法
以下の一般的な対処法を試したが、状況は改善しなかった。
- Finderの再起動
- ストレージ設定の確認と不要なアプリやファイルの削除
- Finderの環境設定ファイル(
~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist
)の削除とシステム再起動
iCloud Driveの影響
一部のユーザーはiCloud Driveをオフにすることで問題が解消されたと報告している。しかし、iCloud Driveは重要な機能であるため、この方法は採用しなかった。
解決策:fileproviderdプロセスへの対応
問題解決のためにアクティビティモニタを調査したところ、「fileproviderd」というプロセスが大量のシステムリソースを消費していることが判明。このプロセスに関連するファイルをクリアすることで問題を解消した。手順は以下の通り。
~/Library/Application Support/FileProvider
ディレクトリへ移動。- ディレクトリ内のすべてのファイルをゴミ箱へ移動。
- Macを再起動。
この手順により、Finderの動作が正常に戻り、ファイル操作もスムーズになった。
まとめ
Finderが遅い場合、標準的な方法では解決しないケースもある。その際はシステムプロセスを調査し、問題となるプロセス(今回の場合はfileproviderd)に関連するファイルをクリアすることで改善が期待できる。ただし、システムファイルを操作する際は必ず重要なデータをバックアップすることが必要。この方法は筆者にとって効果的だったため、同様の問題で悩んでいる人にも役立つ可能性がある。
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