AIで作曲した音源が、市販の音楽や他の配信曲よりも「小さい音」だと感じたことはないか?最新の商業作品は「マスタリング」という工程で音量感や迫力が最大化されており、その仕上げが重要ポイントとなっている。BandCampやサブスクでリリースしたい方に向けて、 簡単&無料のAIマスタリングツールや手順を紹介する。
目次
なぜ「マスタリング」が重要?
目標とする音量とは?
- 市販音源は -14~-8 LUFS(平均ラウドネス)の間でマスタリングされていることが多い
- Spotify等の配信サービスは -14 LUFS前後 で音量調整(ノーマライズ)されるが、多くのプロは-10 LUFSほどを狙って作っている
- デジタルでの歪みを避けるため、True Peak(ピーク音量)は -1dBFS以下を目標に
オススメの無料・AIマスタリングサービス
1. BandLab Mastering
- 完全無料・登録不要
- ミックスをアップロードし、「Universal, Clarity, Fire, Tape」の4プリセットから選ぶだけ
- オリジナル(元)との比較も簡単
- Bandcampやサブスク、配信向けに最適な音量設計
2. LANDR
- 世界的プロも愛用するAIマスタリングサービス
- スタイル・音圧の設定、「リファレンストラック」も指定可能
- 無料プレビュー可能(高音質は有料)
3. Bakuage
- 好みの「参考アーティスト」の音質を指定して自動マスタリング可
- シンプルかつ無料(必要なら有料プランへ)
4. Kits AI, CryoMix, CloudBounce
5. DAW用プラグイン(FL Studio, Abletonなど使用時)
- iZotope Ozone, FabFilter Pro-L, Techivation AI-Loudener など定番マスタリング・リミッターで更に音量調整も可能
実際のマスタリング手順例(Bandcamp/サブスク向け)
- ミックスを完成させる:バランスを整え、歪みや不要なピークを避ける
- WAVで書き出し(最高音質推奨)
- BandLab Mastering等でアップロード
- 4つのプリセットを全て試して、市販曲や好きなアーティストと聴き比べ
- 気に入ったものをダウンロード
- 音圧チェック:無料ラウドネスメーター(Youlean等)で -14~-8 LUFSになっているか確認
- 配信申請:自信を持ってBandcampやサブスクへ配信手続きをする
より大きな音量を出すコツ
- やりすぎ注意:リミッターやコンプレッサーを過剰にかけて歪んだら一歩戻す
- ミックス時から「音圧」を意識:無駄なピークやバランス崩れに注意
- 商業音源との比較:必ず同ジャンルの市販作品・アーティストと交互に再生して聴き比べる
まとめ:
AIで生成した音楽や自作のインスト・ボーカル曲も、BandLab Masteringなどを使えば「配信向けの音圧」「市販曲に負けない音量」が無料ですぐに実現できる。自信を持ってBandcampやサブスクにリリースしてみよう。
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