パフォーマンスロイヤリティ

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パフォーマンスロイヤリティ(Performance Royalties)とは、作曲家、作詞家、音楽出版社が自分の楽曲が公に演奏されたり放送されたりするたびに受け取る報酬のことです。これにはライブ演奏、ラジオ放送、テレビ放送、デジタルストリーミング(例:SpotifyやApple Music)、さらにはレストランやバーなどの公共空間でのBGMも含まれます。

パフォーマンスロイヤリティの仕組み

  1. ライセンス取得
    音楽を使用する企業やプラットフォーム(例:ラジオ局やストリーミングサービス)は、著作権管理団体(PRO: Performing Rights Organization)から楽曲を公に使用するためのライセンスを取得します。このライセンスにより、PROが管理する楽曲カタログを使用する権利が与えられます。
  2. ロイヤリティの徴収
    著作権管理団体(例:日本ではJASRAC、海外ではBMIやASCAPなど)は音楽使用者からライセンス料を徴収します。そして、放送ログやデジタルトラッキングなどを通じて楽曲がいつどこで演奏されたかを監視します。
  3. ロイヤリティの分配
    徴収したロイヤリティは、再生回数や使用されたプラットフォーム、ライセンス契約内容に基づいて作詞家や出版社に分配されます。通常、作詞家と出版社はこのロイヤリティを50:50で分け合います。

パフォーマンスロイヤリティの特徴

  • 楽曲(音楽作品)に対して支払われるものであり、録音物(音源)には適用されません。
  • 機械的複製に対するメカニカルロイヤリティや、映像メディアでの使用に対する同期ロイヤリティとは異なります。
  • 公演にはインタラクティブストリーミング(利用者が楽曲を選ぶ形式)と非インタラクティブストリーミング(例:Pandoraなど)が含まれます。

著作権管理団体(PRO)の役割

著作権管理団体は音楽使用者と権利者との仲介役を果たします。作詞家や出版社が自分の作品が公演されるたびに適切な報酬を受け取れるよう保証します。PROに登録しない限り、アーティストはこうしたロイヤリティを受け取ることができません。

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