リミッターは、音が設定したレベル(天井、Ceiling)を超えないように制御するダイナミクス系エフェクトだ。主に以下の目的で使われる。
特にトラップやEDMなど、音圧が重要なジャンルではリミッターは不可欠なツールとされている。
目次
基本的な使い方
1. マスタートラックの最終段に挿入
2. パラメータ設定
- Gain(Input): 入力信号の音量を調整。上げすぎると歪みやすいので注意。
- Ceiling(シーリング): 出力の最大値。一般的に-0.1dB~-1.0dB程度に設定し、0dBを超えないようにする。
- Attack(アタック)/Release(リリース): リミッターが反応する速さや戻る速さ。基本はデフォルトでOKだが、音の質感に合わせて微調整も可能。
3. 音圧の調整
- ゲインを上げながら、リミッターがどの程度作動しているかを確認。音が潰れすぎない範囲で音圧を稼ぐのがポイント。
4. 他トラックへの適用
実践的なポイント
- 音圧を上げすぎるとダイナミクス(抑揚)が失われ、音が潰れてしまうため、やりすぎに注意。
- リミッターは「音をまとめる」ためのもの。単に音量を上げたいだけならゲインプラグインを使う。
- リミッターの前段でコンプレッサーを使い、ダイナミクスをある程度整えておくと、より自然な仕上がりになる。
まとめ
ビートメイキングにおけるリミッターは、音圧を上げつつ音割れを防ぎ、楽曲全体のバランスを整えるための必須エフェクト。マスタートラックの最終段に挿入し、CeilingとGainを中心に調整しながら、音が潰れない範囲で音圧を稼ぐのが基本の使い方だ。
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