レイジーミンティングは、クリエイターの初期コストを抑えられる便利な仕組みだが、実はNFT界隈ではいくつか問題点が指摘されている。
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アート盗難が増えちゃう問題
レイジーミンティングだと、ブロックチェーンでの確認をすぐにしなくてもNFTを出品できるから、残念ながら他人のアート作品を盗んで売りやすくなってしまう。NFTは誰かが買った時点でやっとミントされるから、盗まれた作品も通報されるまでそのまま出品され続けることになる。
マーケットが作品であふれかえる
誰でも簡単に出品できるようになると、正直なところ質の低い作品や「とりあえず出しとこう」的な作品が大量に出回るようになる。そうなると、本当に価値のある作品を見つけるのが難しくなって、市場全体の質が下がっていくリスクがある。
買う側の負担が増える
レイジーミンティングでは、通常クリエイターが払うガス代(手数料)を買う人が支払うことになる。クリエイターにとっては助かる仕組みだが、「せっかく作品を買うのに追加で手数料まで払うの?」と思う人も多くて、購入をためらわせる原因になることも。
NFTの価値が薄まる
出品のハードルが下がると、NFTの数が増えすぎて希少性が失われ、全体的な価格が下がりやすくなる。これはクリエイターにもコレクターにも良くないことで、「NFTって結局そんなに価値ないんじゃ?」という印象を与えかねない。
本物かどうか確かめにくい
購入されるまでブロックチェーンに記録されないから、売買前に「これは本当に正規の作品か」を証明するのが難しい。これが原因で信頼関係が崩れたり、「誰が本当の作者なの?」というトラブルが起きたりすることもある。
レイジーミンティングには確かにクリエイターの負担を減らしたり、参入しやすくしたりするメリットもあるが、こういった問題点も知っておくと良い。
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