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IndieWebムーブメントとは

IndieWeb(インディーウェブ)ムーブメントは、個人が自分自身のウェブサイトやオンラインアイデンティティを持ち、大手プラットフォーム(例:Facebook、Twitter、Instagramなど)に依存しない「人間中心のウェブ」を目指す国際的な草の根運動です。2010年ごろにアメリカで始まり、現在も世界中で活動が続いています。

ムーブメントの背景

インターネット初期は、個人が自由にホームページやブログを作り、情報発信や交流をしていました。しかし近年は、SNSや大手サービスに依存しがちになり、個人の発信やデータが企業の管理下に置かれるようになっています。IndieWebムーブメントは、こうした中央集権的な傾向に対抗し、「自分のウェブは自分で持ち、コントロールしよう」という考え方に基づいています。

IndieWebの基本理念

  • 自分のドメインとデータを所有する
    自分のウェブサイトやドメインを持ち、そこで情報発信をすることで、データやアイデンティティを自分で管理します。
  • 自分のサイトでまず発信する(POSSE)
    まず自分のサイトに投稿し、その後必要に応じてSNSなどにシェアする(Publish (on your) Own Site, Syndicate Elsewhere)。
  • オープンスタンダードの活用
    Webmentionやmicroformatsなどのオープンな技術規格を使い、独立したウェブサイト同士でもコメントや「いいね」などのやりとりができるようにします。
  • 中央集権からの脱却
    特定の企業やサービスに依存せず、分散型で多様なウェブを目指します。

具体的な活動

  • IndieWebCamp(インディーウェブキャンプ)
    世界各地で開催されるワークショップやイベントで、参加者同士が知識を共有したり、自分のウェブサイトを改良したりします。
  • コミュニティによる開発と実践
    技術者だけでなく、誰でも参加可能。自分のサイトを持つことから始め、徐々に機能を追加したり、他のIndieWebサイトと連携したりできます。

日本での広がり

日本ではまだ大規模なコミュニティはありませんが、個人ブログや技術系サイトを中心にIndieWebの考え方に共感する人が増えています。英語の公式サイトやドキュメントも多いですが、興味があれば「IndieWeb.org」などを参考に始めることができます。


まとめ
IndieWebムーブメントは、「ウェブを自分のものにする」ことを目指す、分散型・人間中心のウェブ運動です。自分のサイトを持ち、オープンな技術を使いながら、企業に依存しない自由なウェブを実現しようという試みです。

最終更新日: