タグ: スマートコイン
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2018年2月20日 11:30 #15353
kariuser
参加者はじめまして
最近BitSharesを使い始めた者です。
BitSharesは自分でウォレットを管理するので、中央集権取引所より安全とのことですがそれについて疑問点があるので、ご回答頂けると幸いです。
まず、BitSharesではOPEN.◯◯などのIOU通貨によって取引します。
例えば、私が1BTCをBitSharesの自分専用のBTCアドレスに送金すると1OPEN.BTCが付与されることになりますが、これはいわゆる自分の1BTCをBitSharesに預けて、その代わりにBitSharesブロックチェーン上で使えるビットコイン似の通貨1OPEN.BTCをもらえる認識です。
このとき、自分の管理するウォレットでは1OPEN.BTCの秘密鍵を保管しているような状況だと思います。
仮に、この状況でBitSharesに預けてある本物のビットコインがハッキングで流出した場合はどうなるのでしょうか?
自分で持っている1OPEN.BTCはハッキングされる心配が無くても、BitShareに預けているビットコインがハッキングされたり、BitSharesの会社自体が倒産した場合、BTCが引き出せずに1OPEN.BTCは無価値になってしまうような気がします。
結局、BitSharesにビットコインを入金するのは、中央集権取引所にビットコインを入金するのとあまり変わらないと思うのですが、そのあたりどう考えればいいか教えてもらえると幸いです。
よろしくお願いします。
2018年2月20日 19:03 #15354Genx Beats
キーマスター>> 自分で持っている1OPEN.BTCはハッキングされる心配が無くても、BitShareに預けているビットコインがハッキングされたり、
この場合はビットコインをBitSharesに預けるということにはならなく、ビットコインを「Openledger」に預けていることになります。おっしゃる通り、資産をOpenledgerが発行しているBTCのIOUを保有した状態でOpenledgerがハッキングされ、Openledgerが会社として潰れてしまった場合はBTC建ての資産は返ってきません。そういう意味ではカウンターパーティ・リスクが存在します。
とは言っても中央集権型の取引所の場合は、ハッキングを受けていなかったとしても別の理由で急にサービスが停止する(国によって仮想通貨が禁止になったり、ある日突然サイトが夜逃げしてアクセスできなくなってしまう)リスクがあります。BitSharesの場合は分散型ですから、特定の国の意向で勝手にサービスを停止させることはできませんし、サイトが夜逃げしてしまうということもありません。
>> まず、BitSharesではOPEN.◯◯などのIOU通貨によって取引します。
BitSharesではあくまでもIOU通貨でも取引できるというだけであって、必ずしもIOU通貨によって取引する必要はありません。実は、BitSharesが真の力を発揮するのはIOU資産を取引する時ではなく、「スマートコイン」を取引する時になります。
資産をスマートコインで持っていた場合はカウンターパーティ・リスクは存在しません。なぜならスマートコインはブロックチェーンが作り出すネイティブのアセットだからです。また、スマートコインは現実に存在するアセットにペッグしているので、価値交換の媒体として扱いやすいという特徴があります。最近はスマートコイン対スマートコインの市場の活気が上がってきています。
そういう意味ではBitSharesの本当のキラーコンテンツは「スマートコイン」であって、IOU通貨ではないのです。IOU通貨はあくまでもユーザーにとってBitSharesへの出入り口に過ぎません。IOU通貨があることでBitSharesに入りたい人は入ることができますし、出たい人は出ることができるのです。
2018年2月21日 18:30 #15385kariuser
参加者詳しい回答、誠にありがとうございます。とても参考になりました。
分散型取引所には、サイトの夜逃げやサービス停止のリスクが無いのは利点ですね。
スマートコインはドルや円、BTCなどと価格が連動するコインの認識ですが、この価値はどのように担保されているのですか?
例えば、Tether社が発行するUSDTはテザー社の口座に預け入れたドルと同数のUSDTを発行することで1USDT= 1USDが担保されていますが、スマートコインはどのように価値を担保しているのでしょうか?
2018年2月21日 22:58 #15386Genx Beats
キーマスター>> スマートコインはドルや円、BTCなどと価格が連動するコインの認識ですが、この価値はどのように担保されているのですか?
スマートコインはBTSにより価値が担保されている仮想通貨です。
BitSharesのユーザーがBTSをブロックチェーンに預けることによって、ブロックチェーンがスマートコインを発行します。スマートコインをブロックチェーンに返済したら、そのスマートコインは消却されます。
スマートコインを手に入れるために必要な担保は:
スマートコインの原資産の時価 x 1.75倍以上のBTS
となります。例えば、1 bitUSDをブロックチェーンに発行してもらうには、どんなに少なくても1.75USD相当のBTSをブロックチェーンに預けることが必要です。通常は3倍以上の担保を差し出すのが安全ラインだと言えます。
スマートコインの原資産の時価は証人(ビットコインで言うマイナー)がそれぞれ、常に最新価格を外部ソースからトラッキングしています。
BTSの価値が下がり、ユーザーが預けた担保の価値が発行したスマートコインの原資産の時価の1.75倍を切ってしまうと、ブロックチェーンが強制決済を始めます(メンテナンスマージンを上回る水準に達するまでBTS担保を使って市場に出回っているスマートコインの買い戻しを始め、買い戻したスマートコインを消却していきます)。その理由は、1倍を切ってしまうとスマートコインのペッグが保てなくなるからです。もし強制決済されたくないのなら、ユーザーはBTS担保を増やすか、安全水準になるまでスマートコインをブロックチェーンに返済しなければなりません。
こうやって、スマートコインの数量が変動していきます。ここまではスマートコインが発行されたり消却されたりする仕組みです。
ポイントは、スマートコインはBitShares市場で売買できるので、スマートコインを現物として保有するユーザーも出てきます。
スマートコインを現物として持つユーザーはあくまでも原資産をそのまま電子的に持っているような感覚で扱うことができるのです。
2018年2月23日 11:46 #15462kariuser
参加者<p>とても参考になる説明、誠にありがとうございます。</p><p>担保を預ける先がブロックチェーンであれば安心ですね。</p><p>bitJPYなどのスマートコインの価値は仮想通貨の大暴落が発生しても価値は担保されるのでしょうか?</p><p>例えば、200BTSを担保にして1000 bitJPYを手に入れたあと、仮想通貨の大暴落が発生してBTSの価格が2分の1になったあと、1000 bitJPYを返却したら400BTSが貰えるのでしょうか?</p>
2018年2月23日 12:20 #15463Genx Beats
キーマスター担保を預ける先がブロックチェーンであれば安心ですね。
そうですね。Tether社にはカウンターパーティ・リスクがありますが、BitSharesブロックチェーンにはカウンターパーティ・リスクはないので。
bitJPYなどのスマートコインの価値は仮想通貨の大暴落が発生しても価値は担保されるのでしょうか?
価値が担保され、システムが今後も存続するように、スマートコインの発行時に余分の担保を預けないといけないというのと、ブロックチェーンに自動強制決済システムが付いて、担保に余裕があるかどうか常に再計算されています。
(最悪の場合はBlack Swan Eventが発生します。)
例えば、200BTSを担保にして1000 bitJPYを手に入れたあと、仮想通貨の大暴落が発生してBTSの価格が2分の1になったあと、1000 bitJPYを返却したら400BTSが貰えるのでしょうか?
そうはなりません。
スマートコイン保持者には2種類います。
1. BTSを担保にしてスマートコインをブロックチェーンから借り、そのスマートコインをショートする者(投機家)
2. スマートコイン現物を市場で手に入れたり、誰かからスマートコインをもらったり、商品の代金としてスマートコインを受け取っている者(一般ユーザー)2番の人なら200BTSを使って1000bitJPYを市場から手に入れ、BTSの価格が2分の1になった後、1000bitJPYを市場で売却してBTSを買い戻せば、400BTS入ります。
しかし、今回はBTSをブロックチェーンに担保として預け入れている1番の人の話をしているので、1000bitJPYをブロックチェーンに返却したら、担保として預けている200BTSがそのまま返却されるだけとなります。
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