取引所の分散化という仕組みへの疑問

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  • #8451
    kariuser
    参加者

    取引内容を分散管理しブロックチェーンに記載するとなれば、たしかに、ゲートウェイ(GW)破たん時でも、そのGW発行のIOUが消滅することはありません。

    けれど、誰も受け取らないのではないでしょうか?
    つまり、『「IOU」BitGLD_GW1』が破たんした場合、『「IOU」BitGLD_GW2』は、それを受け取りませんよね?

    なぜなら、もしGW2がそれを受け取れば、「自身の信用100:発行IOU100」という状況から、「自身の信用100:発行IOU100+他者発行のIOU100」という状況になります。

    つまりこれは、自身の信用以上のIOUを発行していることになり、自身のGWとしての信用を棄損することになるからです。

    さてこうなると、首記の疑問が生じます。
    取引所を分散化することに、つまりGW発行IOUをブロックチェーンに記載するこに、意味はあるのでしょうか?

    #8456
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >> 取引所を分散化することに、つまりGW発行IOUをブロックチェーンに記載するこに、意味はあるのでしょうか?

    「取引所を分散化すること」と「GW発行IOUをブロックチェーンに記載すること」は分けて考えた方が良いと思います。

    「取引所を分散化すること」はプライベートキーを自分で保有しながら、市場のオーダーブック(板)に指値を入れ続けることができるという最強のメリットがあります。注文が約定しなかったとしても、カウンターパーティーリスクを気にせずにずっと指値を入れっぱなしにすることができます。(必ずしもIOUをトレードしないといけないわけではないので。)

    逆に中央集権型取引所の場合、トレーダーがオーダーブックに注文を入れている間、ずっとカウンターパーティーリスクに晒され続けることになります。これが分散取引所と中央集権型取引所の決定的な違いです。

    ——————-

    「GW発行IOUをブロックチェーンに記載すること」ではGWが破綻したら、IOUを売れなくなってしまいますが、おっしゃる通りそのGW発行のIOUが消滅することはないです。でも、持っていても誰も買いたがらないわけですから、実質無価値のものを保有し続けることになるわけです。そういう意味では、分散取引所でIOUをトレードすることと、中央集権型取引所でIOUをトレードするのは同じようにリスクが伴います。

    ただ、BitSharesが本領を発揮するのは対IOUのトレードではなく、アセット型の仮想通貨をトレードする場合です。BitSharesのUser Issued Assetsの仕組みは本来、BitSharesネットワーク外部に存在する仮想通貨をIOUとして管理することよりも、アセット型仮想通貨を管理することに優れているのです。

    #8458
    kariuser
    参加者

    ありがとうございます。

    分散取引所と中央集権型取引所の決定的に違う点、ならびにIOUトレードにおいてはやはり同じリスクであるという点は理解できました。
    特に前者においては大変するどい視点で勉強になりました。
    ご返信誠にありがとうございます。

    文末だけ確認させてください。
    Bitsheresの本領はIOU型でなくアセット型をトレードをするときに発揮される、というのは、上記ご回答にある理由でしょうか?
    つまり中央集権的取引所への預金なくして板に注文が出せるから、という理由でしょうか?

    #8459
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >>Bitsheresの本領はIOU型でなくアセット型をトレードをするときに発揮される、というのは、上記ご回答にある理由でしょうか?つまり中央集権的取引所への預金なくして板に注文が出せるから、という理由でしょうか?

    そうですね。IOUの場合は将来BitSharesネットワーク外に資金を出すことを前提に保有しますが、アセット型仮想通貨の場合はBitSharesネットワーク外に出す必要がないので「プライベートキーを自分で保有しながら、市場のオーダーブック(板)に指値を入れ続けることができる」という最強のメリットが活きてくるのです。

    何もせず、ただ単にアセットをウォレットに保管しておくこともできますが、一応指値を入れておくということができるようになるのです。

    #8460
    kariuser
    参加者

    すばらしいメリットですね。
    取引所として今後採用される仕組みは間違いなくこちらであると感じました。

    しかし大手取引所は今でも分散化されていないところがほとんどですよね。
    (むしろ分散化されているのはBitsheresとその派生しか知りません)

    そのような既存の取引所には彼らなりの優位性や戦略があるのでしょうか??
    まったくもって謎です。。

    #8461
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >>そのような既存の取引所には彼らなりの優位性や戦略があるのでしょうか??

    仮想通貨でいっちょ金儲けしたい人達は中央集権型取引所が提供する信用取引サービスやハイレバレッジを大変好みます。彼らの多くは法定通貨に戻すことを前提に取引しているので、既存の銀行システムと連動した中央集権型のシステムを使う必要があります。

    逆に、仮想通貨に対して長期的展望を持っている人達や既存の金融システムに嫌気がさしている人達は中央集権型のシステムから脱して自分で自分の銀行でありたいわけです。自分で自分の銀行でありながら、取引を可能にしたのが分散型取引所になります。

    このように、考え方が違う人達が同時に存在することから、中央集権型の取引所と分散型取引所が同時に存在するわけです。

    #8464
    kariuser
    参加者

    そのような棲み分けなのですね。ありがとうございます。

    ところで、分散化したら信用取引はできないのでしょうか?
    できない理由は、
    「BTSのコラテラルが不足することになって、分散化で目指すべき安全性に疑問が生じてしまい本末転倒だから。」
    のようなことですか?

    #8466
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >>ところで、分散化したら信用取引はできないのでしょうか?

    Smartcoinではborrowの機能を使うことで信用取引はできますが、User-Issued Assetsではいまのところできません。

    #8475
    kariuser
    参加者

    Smartcoinの発行においてborrowするというのは、発行額の価値に相当するBTSがコラテラルされていない、ということですよね?
    そうなるとSmartcoinの価値をfiatとペッグできなくなったりしないのでしょうか?
    部分的な取引を見ればfiatの価値に等しく調整できたとしても、全体のSmartcoin総発行額の価値は、コラテラルされたBTSの価値では足りませんから、Smartcoinがfiatとペッグできないような印象を受けてしまいました。

    #8477
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >> Smartcoinの発行においてborrowするというのは、発行額の価値に相当するBTSがコラテラルされていない、ということですよね?

    いいえ。そもそもSmartcoinを発行するにはブロックチェーンにBTSをコラテラルとして預けることが必要です。Smartcoinをborrowするとき(つまり、Smartcoinが世に供給される瞬間)、具体的に何をしているかというと、あなたがBTSをコラテラルとしてブロックチェーンに預ける代わりにブロックチェーンがSmartcoinを発行してあなたに貸し出すのです。

    #8514
    kariuser
    参加者

    失礼しました。

    >> Smartcoinの発行においてborrowするというのは、発行額の価値に相当するBTSがコラテラルされていない、ということですよね?

    この確認は、#8466のご返信で仰っている信用取引において、のつもりでした。

    つまり、『信用取引』とは、『BTSを預けるとその価値よりも多いsmartcoinを得られる』ということだと思いますので、それじゃ、コラテラルされているBTSの価値は、発行smartcoinの価値より低いわけですよね?

    #8515
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >>つまり、『信用取引』とは、『BTSを預けるとその価値よりも多いsmartcoinを得られる』ということだと思いますので、それじゃ、コラテラルされているBTSの価値は、発行smartcoinの価値より低いわけですよね?

    いいえ。まさにその逆です。

    「信用取引」はあくまでもお金を「証拠金」として預け、それを担保に取引をさせてくれる制度です。必ずしも預けたお金の価値よりも多くの取引をさせてくれるわけではありません。

    むしろ、smartcoinの場合はコラテラルが100%だった場合、すぐにマージンコールにヒットする可能性があるので、コラテラルを100%以上にすることもあります。コラテラルとしてブロックチェーンに預けたBTSの価値が発行されているsmartcoinの価値より低かったら、fractional reserveに陥ってしまうので、smartcoinとして成り立ちません。

    Smartcoinの良さはfractional reserveじゃないところにあります。つまり、smartcoin保有者の全員が同時に「取り付け騒ぎ」を起こしたとしても、ブロックチェーンは100%かそれ以上のBTS量を預かっているので、原資産を引き出したい全員に対して支払い能力があります。これがsmartcoinシステムの最大の強みです。

    対して、既存の銀行システムで「取り付け騒ぎ」が起きたとしたら、貸し出しているお金が実は自分たちがリザーブしているお金より多いことがばれ、全員に支払う能力がないことを世界に証明してしまうことになるのです。

    #8516
    kariuser
    参加者

    失礼いたしました。
    『信用取引』というと、『証拠金以上の価値を借りて取引ができるもの』だと思っておりました。
    ではなく『証拠金まで』なのですね。
    それならばsmartcoin(例えばbitUSD)は、fiatUSDの価値をBTS建てで全額ペッグできると。
    なるほど。ありがとうございます。

    ところで、この時点で「証拠金BTSの価値=発行smartcoinの価値」なのだから、すでにsmartoinがBTS建てでfiatにペッグされることは保証されている気がします。
    ではなぜ、マージンコールという機能を付加して「証拠金BTSの価値≧発行smartcoinの価値」になるような設計に、つまり証拠金を多めに預かっておこうという設計になっているのでしょうか??

    #8517
    アバター画像Genx Beats
    キーマスター

    >>ところで、この時点で「証拠金BTSの価値=発行smartcoinの価値」なのだから、すでにsmartoinがBTS建てでfiatにペッグされることは保証されている気がします。

    いいえ、ペッグが保証されているわけではないです。ペッグが保てるように仕組みを作って、それを回しているのです。

    BTSの価値が短期間のうちに大幅に下落し、その下落した価格を長期間維持し続けた場合はマージンコールが間に合わなくなることもあり得ます、つまり、smartcoin保有者に影響が出ることは絶対にないとは言い切れないということです。このような不測の事態をBlack Swan Event(ブラックスワン・イベント)と言います。ですからペッグが保証されているわけではないです。だからこそsmartcoin発行時に多めに証拠金を預けておかないとすぐにマージンコールがヒットしてしまうわけです。

    >>ではなぜ、マージンコールという機能を付加して「証拠金BTSの価値≧発行smartcoinの価値」になるような設計に、つまり証拠金を多めに預かっておこうという設計になっているのでしょうか??

    上記で解説したように、理由はBTSの価値自体が原資産に対して変動するからです。

    #8570
    kariuser
    参加者

    どうもありがとうございます。少しずつ理解してきました。

    別の質問です。

    毎月引き落としの支払いが仮想通貨で行われるとしたら、「Centralize型」より「DEX型」がふさわしいように思えます。
    Bitsheresの活躍の場が広がりそうで楽しみです。

    さてそれでは、「DEX型」と、「自動引き落としを安全に行えるような機能をイーサリウムベースで開発したウォレット」では、毎月引き落としにおいてふさわしいのは、どちらだと思われますでしょうか?

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