foundation.appでは「NFT」「Edition」「Drop」という用語が使われているが、それぞれ意味や使い方が異なる。以下に違いをまとめる。
目次
NFT(通常のNFT)
- 1点ごとに固有のデジタルアートやアイテムをブロックチェーン上で発行したもの。
- 1つのNFTにつき1つのアート(またはファイル)が紐づいており、所有者も1人だけ。
- クリエイターはコレクション(複数のNFTをまとめたもの)として個別にNFTを追加・販売できる。
- それぞれのNFTは唯一無二で、価格や販売方法(オークション、即時購入など)も個別に設定可能。
Edition(エディション)
- 1つのアートワークを複数のNFTとして発行する仕組み(例:同じ画像を100枚のNFTとして販売)。
- すべてのエディションNFTは同じアート・ファイルを持つ。
- 「Timed Edition」(期間限定)と「Limited Edition」(数量限定)があり、販売期間または上限数に達した時点でミント(発行)は終了し、以降は新たに発行できない。
- 価格はすべてのエディションNFTで固定(同じ価格)。
- クリエイターはエディションコントラクトを一度デプロイ(発行)し、あとはコレクターが自由にミントできる。
- コレクション(通常のNFT集)とは違い、エディションではアートは1種類のみ。
Drop(ドロップ)
- クリエイターが一度に大量のNFTコレクション(最大10,000点まで)を発行する仕組み。
- 各NFTは異なるアートや属性を持つことができ、ミント時には「プレリビール画像」(仮画像)が表示され、後から本物のアートが公開(リビール)される。
- コレクターはDropページからNFTをミント(購入)でき、価格は固定またはダッチオークション(段階的に下がるオークション)を選択可能。
- Dropはガス代が効率的で、大規模プロジェクト向き。
- Dropはコレクションの規模や内容が事前に固定され、後からNFTを追加できない。
- エディションと違い、Dropは各NFTが異なるアートになることが多い(エディションは全て同じ)。
まとめ比較表
項目 | NFT(通常) | Edition(エディション) | Drop(ドロップ) |
---|---|---|---|
アート数 | 1点ごとに異なる | すべて同じ | 各NFTごとに異なることが多い |
発行数 | 1(ユニーク) | 複数(例:100点など) | 最大10,000点まで |
価格設定 | 個別に設定可能 | 全て同じ(固定価格) | 固定またはダッチオークション |
販売期間 | 制限なし | 期間限定/数量限定 | 期間/数量固定 |
ミント方法 | クリエイターが発行 | コレクターが自由にミント | コレクターが自由にミント |
追加発行 | 可能 | 不可(終了後は発行不可) | 不可(コレクション固定) |
要点
- NFTは1点もの、Editionは同じアートの複数発行、Dropは大規模コレクション(多くはアートが異なる)という違いがある。
- エディションは同じ画像で数を限定したい場合、ドロップは多様なアートを一気にリリースしたい場合に向いている。
このように、用途やプロジェクトの規模・目的によって使い分けるのが一般的だ。
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