音楽制作やビートメイキングの現場で、「自分のビートを買ってくれる人=お客様」はとても大事な存在。自分が時間や情熱を注いで作ったビートを評価し、お金を払って手にしてくれる人がいるのは本当にありがたいことだ。
ただ、ビートを売る立場になると、こんな風に感じることはないだろうか?
- 「買ってくれた人には、できるだけ合わせた方がいいのかな?」
- 「有名なアーティストやプロデューサーが相手だと、つい遠慮してしまう…」
- 「自分のこだわりや意見を出すのは失礼なんじゃないか?」
自分のビートを選んでくれた相手に、どこまで歩み寄るべきなのか。ビートメイカーやクリエイターなら、一度は悩んだことがあるテーマだと思う。
目次
1. クリエイターとしてのプライドを持とう
ビートを売る側は、単なる「商品提供者」ではなく、アーティストでありクリエイター。自分の作品に自信と誇りを持つことが何よりも重要。購入者がどんなに有名なラッパーやプロデューサーであっても、あなたのビートを選んだのは、その価値を認めてくれたから。
「買ってくれたから、何でも言うことを聞かなきゃ…」と過度に気を使いすぎると、次第に自分のスタイルや信念が薄れてしまう。結果として、あなたの個性が失われ、唯一無二のビートを生み出す力も弱くなってしまう。
2. 対等な関係が良い作品を生む
音楽制作は、クリエイターとアーティストのコラボレーション。お互いにリスペクトし合い、意見を交わすことで、より良い作品が生まれる。へつらってしまうと、対等な意見交換ができなくなり、結果的にクオリティの低いものになってしまうことも。
「ここはこうした方がいい」「この部分は自分のこだわりがある」と、しっかり伝えることもプロとしての責任。お客様に媚びるのではなく、対等なパートナーとして接するべき。
3. 感謝とへつらいは違う
ビートを買ってくれたことには心から感謝。でも、「感謝」と「へつらい」は違う。感謝は、相手へのリスペクトや誠意を持って接すること。へつらいは、自分を下げて相手に気に入られようとする行為。感謝の気持ちは大切にしつつも、自分の価値や信念はしっかり守る。それが、長く音楽業界で愛されるクリエイターになるための秘訣。
まとめ
ビートを買ってくれた相手との距離感や関係性に悩むことは、誰にでもある。でも、自分の作品と自分自身を大切にしながら、感謝の気持ちを忘れず、対等な関係を築いていこう。その姿勢が、音楽人生をより豊かにしてくれる。
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